「いつかきっと、遊ぼうね。」病気で休みがちの同級生に毎日連絡帳を届けた少年。面倒とかずるいと思いコッソリ中身を覗いてみると….

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小学生の頃、よく病気がちで休んでいる女の子がいました。

時々学校に来ても具合が悪くなり早退してしまう女の子を、

子供ながらに羨ましいと思ってしまった少年。

しかしひょんなことから彼女へ連絡帳を届ける係に

任命された少年は、何気なくその中身を覗いてしまいます。

そして中に綴られていた少女の願いに、

少年は己の浅はかさを知ったのです。

引き出しの奥の連絡帳

俺が小学校5年生のとき、寝たきりで

滅多に学校に来なかった女の子と同じクラスになったんだ。

その子、たまに学校に来たと思ったら

すぐに早退しちまうし、最初は

「あいつだけズルイなぁ・・・。」

なんて思ってたよ。

んで、俺の家、その子の家から結構近かったから

俺が連絡帳を届ける事になったんだ。

女の子のお母さんから連絡帳を貰って、

先生に届けて、またお母さんに渡して・・・。

「なんで俺がこんな面倒臭い事

しなくちゃいけないんだ!」

って、一人でブーたれてたのを良く覚えてる。

そんなある日、俺何となくその子の連絡帳の中を覗いてみたんだ。

ただの興味本位だったんだけど。

連絡帳にはその女の子のものらしい華奢な字で、

ページ一杯にこう綴られてた。

『今日もずっと家で寝てました。

早く学校に行きたいです。

今日は窓際から女の子達の笑い声が聞こえてきました。

学校に行けば、私も輪に入れるのかな・・・。』

ショックだった。

学校行かないのって楽な事だと思ってたから。

ハンデがある分、ひいき目にされて

羨ましいって思ってたから。

でも彼女の文章には学校に行けない事の辛さ、

普通にみんなと遊びたいって気持ちに溢れてて、

なんだか俺、普通に毎日学校に通ってんのが申し訳なくなって。

だから、連絡帳にこっそり書き込んだんだ。

 

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